androidスマホにTermuxを入れて、rfriendsをインストールする。
初版:2021/11/21
1.準備
以下のものが必要になります。
1.1 androidスマートホンまたはタブレット(OS 7.0以上)
androidOS7.0未満では動作しません。
1.2 Termux
1) F-droidのインストール
注意)
F-Droidは、Android用のFOSS(フリーオープンソースソフトウェア)アプリケーションの
ストアです。F-droidに不安を感じる方はインストールしないでください。
スマホで「設定」-「セキュリティ」-「提供元不明のアプリ」をONにし、
https://f-droid.org/ja/
よりF-droid.apkをダウンロードし、インストールする。
2) Termuxのインストール
f-droidを起動し、termuxを検索してインストールする。
2021/11/06時点のバージョンは0.117(117)です。
1.3 ファイルマネージャー
GooglePlayよりインストールしてください。
ファイルマネージャーはなんでもかまいませんが、
アイコンに「F」が入っているFile Manager Plusが提供元のものがお勧めです。
1.4 Google日本語入力(Gboard)
日本語入力が入っていない場合は、GooglePlayよりインストールしてください。
「設定」-「言語と入力」でインストールしたものを有効にする。
2.設定
2.1 Termuxを実行し、update
$ pkg update $ pkg upgrade
2.2 android側のディレクトリを設定
「設定」-「アプリ情報」-「Termux」-「権限」-「ストレージ」-「許可」
android側のディレクトリをアクセスできるようにする。
$ termux-setup-storage $ ls ~/storage
うまくいかないときは、Termuxをいったん終了して再起動する。
2.3 rfriends2のインストール
termux用のrfriends2インストールスクリプトをダウンロードし、実行する。
・ツールのインストール(php,ffmpeg,termux-services等)
・rfriendsのインストール
・sshのインストール (オプション)
$ cd ~/ $ pkg install wget $ rm rfriends2_termux.sh $ wget http://rfriends.s1009.xrea.com/files/rfriends2_termux.sh $ sh rfriends2_termux.sh $ exit
注)一度exitしないとサービスの有効化ができません。
2.4 cron,atのサービスを有効化
再度Termuxを実行し、サービスを有効化する。
$ sv-enable crond $ sv-enable atd
2.5 Acquire WakeLockを有効化
スリープ中でも失敗なく録音ができるように、Acquire WakeLockをタップし有効化する。
・これによりバッテリーの消費量は多くなります。
・これを忘れると録音は失敗する可能性が高くなります。
・また、スマホを再起動したときもこの処理は必要です。
以上でTermuxの設定はおしまいです。
3.rfriendsの設定
3.1 rfrirndsをアップデート
termux上で、以下のコマンドを入力しrfriendsを実行する。
$ ~/xrfriends2
システム更新(SYS)により、rfriendsを開発版にupdateする。
rfriendsはいったん終了するので、再度実行する。
$ ~/xrfriends2
以降、バージョン2.8.1-b11を例に説明します。バージョンによりメニュー番号が異なっている可能性があります。
3.2 録音ディレクトリ設定
[9-6]録音ディレクトリ設定を選択し、録音データの格納場所を指定します。
・内部ダウンロードディレクトリの場合
# Internal media usrdir=/data/data/com.termux/files/home/storage/downloads/usr2/ # microSD #usrdir=/data/data/com.termux/files/home/storage/external-1/ # tmpdir = ""
・外部microSDの場合
# Internal media #usrdir=/data/data/com.termux/files/home/storage/downloads/usr2/ # microSD usrdir=/data/data/com.termux/files/home/storage/external-1/ # tmpdir = ""
注)外部microSDに設定した場合、ファイルマネージャーからのアクセスは
Android/data/com.termux/files になります。
3.3 デイリー処理の設定
[9-3]デイリー処理設定を選択し、デイリー処理(crontab)の読込、編集、書込をします。これにより、指定した時刻に予約・録音ができるようになります。
4.テスト
・rfriendsの[3-1]タイムフリー録音で、1,2個試しに録音してみてください。
録音が終了したら、androidのファイルマネージャでダウンロードディレクトリを参照する。録音したファイルがtimefree以下に見つかるとおもいます。
・再生してみてください。
・[1-4]デイリー処理も行ってみてください。
以上で、インストールは終了です。
5.最後に
termux版rfriendsの制限事項としては、
・pulseaudio経由の聴取ができません。
・timefree等で録音したデータのタイムスタンプが現在時刻になります。
sshアクセスを利用している方は、ファイルの転送にはsftpが便利です。Windows Clientでは、Winscp(またはFilezilla)がおすすめです。
このソフトはパケットを消費するため、Wifi環境下での使用をお勧めします。
2時間番組で約40MBになります。外出等で使用をいったん中止する場合は、Termuxをexitしてください。
なお、念のためのお約束ですが、
テスト中のため、電池を異常に消費するなどのバグがある可能性があります。
また、十分注意を払っていますが、重要なファイルを消すことがないとも限りません。
使用は自己責任にてお願いします。当方はいかなる責任も持ちません。
使用を中止したい場合はrfriendsを削除してください。
以上